令和元年度中小企業診断士二次試験 事例1 再現答案

これから中小企業診断士試験を受験される方のご参考になればと思い、令和元年度の中小企業診断士二次試験(筆記)事例1の再現答案をここに記載いたします。もちろん、私の解答が全て合っているわけではございませんが、解答を作る際の構成などご参考になれば幸いです。ちなみに、得点は55点でした。

与件文と問題文はこちらで見ることができます。

<再現答案>

【第一問】(問)A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメ ンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかっ た最大の理由は何か。100字以内で答えよ

(答)理由は、①世の中の健康志向、②社会問題化した受動喫煙問題、③生産者の後継者不足や高齢化による葉たばこ工作面積減少により、葉たばこ市場自体が縮小し、売上が出にくい状態になっていたため。

【第二問】(問)A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因 は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなもの であるか。100字以内で答えよ

(答) 企業風土は、①対応期間外である部品も、在庫過大になるほど個別対応するお付き合い体質、②手書き帳簿処理により、全社的な計数管理がない前近代的経理体制、③業績悪化しても従業員が増加し続ける終身雇用制である。

【第三問】(問)A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービ スを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果など HPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背 景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。

(答)要因は、潜在市場の顧客から乾燥を希望するモノを送付してもらう「試験乾燥」により、潜在顧客のニーズをつかめたこと。その結果、新市場とのつながりができ、営業部隊が適切にアプローチすることができた。

【第四問】(問)新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営 業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どの ようなことが考えられるか。100字以内で答えよ

(答)要因は、①自社の強みを「農作物の乾燥技術」と明確にし、②そのビジョンを社員に共有し、③従業員の年齢が10歳程度下がり、④成果報酬型の賞与を導入したことで、 営業社員のモチベーション向上につながったこと。

【第五問】(問)A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟考した上で見送るこ ととした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答 えよ。

(答)理由は、現状の組織の方が再生に向けた経営改革のスムーズな進行が可能だから。縁戚関係の8名が役員で、各部門の統括も社長一族が務めている現状の方が、迅速で大胆な意思決定ができると考えられる。

また、別の記事でも記載いたしますが、私が使用していたツールはTAC出版のテキスト・問題集と、スタディングです。特にスタディングは通勤時、車での移動時、寝る前に聞き流していました。(合格体験記も記載しています)よければ見てみてください。

投稿者: 【中小企業診断士】高司浩史

高司浩史(たかじひろし)です。 大阪府出身、長野県在住、1988年生まれ、二児の父親です。 令和元年度中小企業診断士試験に独学でストレート合格、 令和2年度中小企業診断士登

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