独学で勉強を進める際に決めていたルール~スケジュールの立て方~

おはようございます、高司です。本日2本目の記事では、私が独学で勉強を進める際に決めていたスケジュールについて記載します。勉強を始める際にまず行ったことは、

一次試験日を目標として、長期スケジュールを立てた

です。

中小企業診断士の勉強を始めたのが2018年10月、一次試験日が2019年8月3日だったので、大まかにみて大体10か月ぐらいの時間が与えられていると考えました。

全く知識がない状態でしたので、必要なことは

・テキストを使って知識をインプットすること

・問題集を解くこと

・一次試験過去問を解くこと

でした。

過去の勉強経験(大学受験や他資格試験)からも、試験合格するために必要なことは

「決められた範囲の知識を効率よく網羅して(インプット)、問題に合わせて必要な形で引き出せるようにする(アウトプット)こと」だと分かっていました。

インプットばかりでもダメ、アウトプットばかりでもダメなので、バランスが非常に難しいです。一から始める勉強の場合、多くの内容が分からないことだらけですので、どうしてもインプットに時間を割きがちです。一つの内容が理解できなくて、そこで立ち止まってしまい、一冊のテキストが終わらなくなる・・という悪循環に陥ることだけは避けたいと考えていました。

そのために長期スケジュールを立て、2019年6月以降はテキストや問題集が途中でも過去問演習に取り組み始めると決め、月々の予定も下記のように決めました。

【勉強進行予定】

2018年10月 企業経営理論テキスト&問題集
11月 財務会計テキスト&問題集
12月 運営管理テキスト&問題集
1月 経済学・経済政策テキスト&問題集
2月 経営情報システムテキスト&問題集
3月 経営法務テキスト&問題集
4月 中小企業経営・政策テキスト&問題集
5月 問題集やり直し(復習)・テキスト二周目
6月~一次試験前日 一次試験過去問演習 ※過去問開始時期は絶対に守る

※テキストが早めに修了した場合は、次の科目に移る。逆に遅れが生じた場合、6月までは「テキストが修了するまでやりきる」と決めていました。

仕事や家事育児も忙しい日々だったので、週単位や日単位の予定を決めることはしませんでした。とにかく1ヶ月1科目終了することを当面の目標として勉強を進めました。

実際には思うようにテキストが進まず、12月を終えた時点で運営管理の途中、4月を終えた時点で経営情報システムの途中、5月末になんとか経営法務が修了し、中小企業経営・政策の科目はいったん手を付けずに6月から過去問演習に取り組みました。

もしも自身でスケジュールを決めていなかったら過去問演習が7月からになってしまい、間に合わなかったと思います。

それほどに過去問にこだわったのは、下記の理由からです。

・試験の合否を決めるのは知識量ではなく、当日の問題で「決められた基準以上の正答を導くこと」である

・問題の傾向は、過去問に一番現れている

・問題のレベル感をつかみ、最後に重点を置いて勉強する分野を絞る

中小企業診断士一次試験においては、明確に合格の基準が決められています。

「総点数の60%以上であって、かつ一科目も満点の40%未満がないこと」

絶対評価で合否が決まるので、他の受験生より良い点数を狙う必要もなく、当然ながら100点を狙う試験でもありません。全ての科目で60点以上を取れば当然合格ですし、得意科目で70点をとり、苦手科目はなんとか粘って50点・・という形で合格することも可能です。

自分なりにだいたいどれぐらい勉強する必要があるのかをつかむために、過去問演習はできる限り力を入れて取り組みましょう。

私自身は、6月に平成30年度の過去問と平成29年度の過去問を一通り解いてみて、それぞれに対して下記のように感じました。

・企業経営理論:試験で問われる知識が細かい。問題も難しく、広く勉強するだけでなく、理解を深めておく必要がある

・財務会計:基本的な内容を知っていれば十分に60点が狙える問題ばかり。逆に、知らないと全く正答が導けないという危険性もある。基礎的なことは十分にインプットしておく

・運営管理:学習範囲が広く、問題の分量が多いが、基本的な内容が多い。店舗に関することはイメージしやすく正答を導きやすい。生産管理分野では計算もあり、注意。

・経済学・経済政策:理解するのは難しい内容もあるが、問題自体は基礎的なことが中心。勉強すれば60点は十分に狙える。

・経営情報システム:知っているかどうかの知識問題が中心。日々暗記の時間を作り、インプットを増やす。とても簡単な問題と難しい問題が混ざっている印象

・経営法務:馴染みのない単語が多いせいか、問題も難しく感じた。60点を狙うが、あまり時間をかけすぎず、足切りライン(40点)を割らないように、分野を知的財産権と会社法に絞ってインプットを重ねるようにする。

・中小企業経営・政策:グラフ問題に解答するには知識が重要。日々暗記で対応する。政策分野の方が点数を取りやすい印象のため、政策分野の暗記に重点を置く

皆様も勉強を始める前には、ぜひ大まかなスケジュールを立ててみてください

投稿者: 【中小企業診断士】高司浩史

高司浩史(たかじひろし)です。 大阪府出身、長野県在住、1988年生まれ、二児の父親です。 令和元年度中小企業診断士試験に独学でストレート合格、 令和2年度中小企業診断士登

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。